≪CADAP≫ 被害予測システム
中央建鉄(株) アセス部 地質調査部
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今まで当社に寄せられた質問の中から、主だったものを抜粋して紹介します。
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共通する質問

Q1
近所でマンションの建築工事があるので、事前調査をするという知らせが来ましたが、何をするのですか?

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Q2
もし家が壊れたり、壁が落ちたりしたら直してくれるのですか?

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Q3
工事の人が護岸の工事が終わったので事後調査をさせてくれと言ってきました。その時もし被害が出ていたら補償金を払うからと言っていましたが、誰がお金を払うんですか?

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Q4
被害が出たので補償金を払って頂くことになりましたが、お金には税金がかかりますか?

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Q5
現在家の前の道路で下水管を埋める工事をしています。玄関前のタタキに隙間が出ています。工事の人に後で直すからと言われましたが、直してもらった後にまた隙間がでたりしないですか?工事の影響はいつ頃まで続くのですか?

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施工者の方からの質問

Q1
建設工事で近隣に被害を与えた場合、その被害内容はどのようなものか?

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Q2
どういう工事だと被害がでるのか?

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Q3
もし被害が発生したらどう対処すればいいのか?

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Q4
長年色々な工事に携わっているが今まで被害を出したことは無いが?

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Q5
工事を行う前に一体何をすればいいのか判らないのですが?

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Q6
事前調査は何をどこまでやればいいのですか?

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Q7
工事現場の近隣から苦情が来たが、本当に被害かどうか疑わしい。調べる方法はあるのですか?

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Q8
建設資材を積んだトラックが工事のために多くなります。そのような場合、道路からどのくらい離れた範囲まで事前調査を行えばいいのですか、教えてください。 現在の台数は極少です。

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住民の方からの質問

Q1
隣で大がかりな工事があると聞いて、家が大丈夫かどうか不安なのですが?

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Q2
工事中に何かあったらどうすればいいのですか?
また苦情はどこに言ったらいいのですか?

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Q3
工事中に我が家に被害が出ました。外壁がひび割れたり、戸の開け閉めが固くなったりしていますが、これからどうすればいいのですか?

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共通事項の回答

Q1の回答(事前調査は具体的に何をするのか?)
工事の内容から振動や地盤沈下の程度を予測し、過不足の無いように建物や工作物の現況を把握し、 写真を撮ったり測量等をしておきます。目的は、工事中或いは工事後に被害が生じたときに因果関係の立証に役立てるためです。

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Q2の回答(被害がでたら直してくれるのか?)
基本的には金銭補償が原則ですが、補償代行工事として原因者側が原状回復工事を行うこともあります。また、工事中に日常生活に支障を来すような被害(玄関の戸が閉まらない等の防犯上問題がある場合)が生じたときは、応急的に原因者で修理します。

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Q3の回答(誰がお金をだすのか?)
補償金は工事の発注者や施工者が責任の割合に応じて原因者が支払います。

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Q4の回答(補償金に税金はかかるのか?)
損害賠償金として捉えれば無税ですが、事業損失の補償の場合、機能回復及び原状回復に充当する費用なので使用目的が違えば(補償金を旅行費用にあてた等)税金はかかります。

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Q5の回答(工事の影響はどのくらい続くのか?)
影響は工事の種類によって違います。振動が発生するだけの工事であれば、工事が終われば影響はありません。問題は地盤沈下を伴う工事ですが、これも一様ではありません。掘削工事で水も出ないようなケースだと埋め戻して3ヶ月もたてば落ち着きます。 水が出た場合は工事完了後6ヶ月程度で落ち着くようです。一番問題になるのが軟弱地盤の上に盛土をした場合です。盛土の規模と軟弱層の厚さでかなり変わってきますが、地盤地質によっては盛土完了後1年から3年程度は沈下が続きます。

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施工者の方への回答

Q1の回答(どんな被害がでるのか?)
振動と地盤沈下で被害形態が違います。 工事振動程度であれば振動被害は内外壁など仕上面の損傷として現れます。基礎の亀裂や躯体の傾斜は発生しません。地盤沈下の場合、塀の傾斜や基礎の亀裂など、ひどいときは建物が傾くときもあります。

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Q2の回答(どんな工事だと被害がでるのか?)
工事の種類にもよりますが、概略的に示せば振動では建物への入力時で75dB以上から、地盤沈下だと掘削工事の応力開放を想定した場合に掘さの1.4倍の距離まで、圧密を伴う場合は3倍程度の距離までが被害発生の予想される範囲となります。従って「対象物がこの範囲内に入るような工事」ということがいえます。

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Q3の回答(被害がでたらどうすればいいのか?)
工事中に被害が発生した場合は応急措置を施す必要の有無を見極め、必要があれば迅速に対応します。必要が無ければ工事の竣工を待って事後調査を行い、適正な補償を実施します。

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Q4の回答(いままで被害がでたことはないが?)
あなたは今まで大変運が良かったのです。工事箇所周辺の住民の皆さんが鈍感で被害に気付かないか、善良な人達で「まあ、これくらいならいいや」と見過ごしてもらっていたのです。

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Q5の回答(工事前に何をすればいいか?)
何はともあれ住民対策でしょう。工事着工の通知に始まり、工事内容・期間・予想される支障(通行止め等)を、規模が小さければ個別に、大規模であれば説明会を開いて事前に通知することです。要は沿道住民と十分にコミュニケーションを持つことです。その後に事前調査を行うことはいうまでもありませんん。いうなれば沿道対策ですが、これが不十分だと感情的なもつれから被害感を増幅させることにもなりかねません。

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Q6の回答(事前調査はどこまでやればいいのか?)
先の回答(2)にもあるように工事内容から影響範囲を予見し、必要かつ十分な範囲と内容を網羅しなければなりません。かといって過剰な調査は時間と労力の無駄となりますから補償コンサルタント等の専門家に依頼するのが良いでしょう。

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Q7の回答(苦情がきたけれど本当に被害かどうかわかるのか?)
建物被害として考えた時、その原因は地盤沈下か振動のいずれかになると思いますが、どちらにせよ工事内容からある程度は推測できます。掘削深さ、トンネル径、土被り、山留の種類や土質性状、使用重機などから沈下量や振動量が推定出来ますし、被害形態などからこれらに起因する障害であるのかのおおよその判断も可能です。だからといって事前調査が不要というわけではありません。事前調査の結果と対比することで初めて適正な被害判定が可能となるからです。

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Q8の回答(トラックの走行に伴う事前調査範囲を知りたい)
トラックや作業重機の走行による振動の苦情例は多く頭を悩ませるところです。これらの走行振動は、実測に基づく回帰式などを用いて車重と速度と路面状態から振動レベルを推定し、影響が想定される範囲から調査範囲を決定するのが合理的と考えます。

【検討例】
影響が想定されない範囲とは70dB(但し苦情の生じるレベルは65dB)程度と考えられますので、ダンプ(満載)の走行により、この振動レベルが生ずるのは

不陸通行時(車速40q/h走行)

段差30o:40

段差10o:12

アスファルト路面走行時

車速10q/h走行の場合:3m 

車速40q/h走行の場合:10m

このように想定される影響距離に安全率を加えて調査範囲を決定します。

住民の方への回答

Q1の回答(近所で工事をするそうだけど心配だが?)
事前に説明がありましたか?
もし無いのであれば、工事情報の開示を要求しましょう。
中には建物が傾くような工事もありますので事前に建物の水平・垂直をしっかり押さえた調査をしてもらってください。


事前調査の案内がきましたか?
工事の規模を考え、必要な範囲は事前調査を実施するはずですが、距離が離れていて工事側が不要と判断すれば行いませんので、不安があれば現場の人に聞くことです。

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Q2の回答(誰に苦情を言えばいいのか?)
振動や騒音が気になるようであれば、現場の近くに事務所が有るはずなので申立てをします。もし近くに無ければ所管の役所に公害課がありますので騒音や振動を規制する条例に違反していないかどうかを確かめてもらいましょう。

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Q3の回答(被害がでたがどうすればいいのか?)
いろんな被害のケースが考えられますが、とにかく被害がでたら直ちに施工者または発注者に届け出てください。ふすまが開かなくなった等不便がある場合でも自分で修理しないで一度見てもらってください。もし自分で修理される場合でも写真などに記録し、証拠を残す必要があります。事後調査の要不要を判断するのは被害者側ですが、判断がつかなければ念のために事後調査をしてもらうべきでしょう。

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